過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

他人への配慮ということについて

 先日、新聞か何かで、次のような内容の記事を読んだ。

 例え今の中国共産党が様々な問題を抱えていたとしても、何と言っても共産党が中国の経済的な発展をもたらしたという事実がある。もし経済が失速したら、政権はその存在意義を失ってしまうだろう。だから中国政府はとにかく経済的に安定することに全力を注がなければならない。

 どこの何の記事だったかすっかり忘れてしまって、原文を引用することができない。とにかくこんなふうな内容だった。
 それで、考えたのは、道徳や倫理・良識といったような秩序維持の感覚と、経済とのバランスについてということ。中国で次から次へと起こる人の命が失われる人為的な事故や事件の原因のひとつに、人々の間で、お金のためということが優先され、倫理や良識による秩序維持の感覚が失われている或いは形成されていない、ということがあるのではないかと思う。お金のためというのは私腹を肥やすということ。個人の利益を追求するということ。それによって、多くの命が失われ顧みられない事件がしばしば起きている。
 法的な束縛ではなく、その社会の構成員ひとりひとりの心の中に、社会の秩序を維持するために他人への配慮を行うということが当たり前だという感覚が形成されることが、経済の発展とともに必要なのではないかと思った。


 また別の話。
 先日、テレビで周恩来の特集をやっていた。家族や秘書など身近な人達が彼の人となりを語ることを中心として、人物像を描き出していくというものだった。
 ビデオに取ったのだけれども時間がなくてまだ少ししか見ていない。でもちょっと見ただけでも周恩来という人は本当にすごい人だ、とつくづく思った。文化大革命のとき、彼の尽力でどれだけの命が救われただろう。
 思想も権力も争わず、ひたすら多くの人の命のために、自分を生かさなければならないと信じた人だったのだと思った。
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by koharu65 | 2011-10-11 22:08 | 中国・中国語