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過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

北京・午門から東華門へ

 午門まで来たら普通はそこから故宮を見物をするものだけれど、人混みの中を歩きたくなかったので、右へ逸れて門から外へ出た。
 すると遠くから高らかな歌声が。アーミーグリーンの制服を着た兵士たちが隊列を作ってよく通るテノールの声を響かせながら、今私が出てきた門をくぐり午門前の芝生の広場へと入っていく。兵士たちは広場に入って整列した後すぐに解散し、横にある建物に入って行った。終わりかな、と思いながらしばらく見ていると、また建物からバラバラと出てきて改めて整列している。その並び方がわりとぐずぐずしていて、きちんと並ぶまで少しずつあっちにずれたり、こっちにずれたり、にこにこ笑いながらやっていてなんだか楽しそうだった。皆、若い。整列し終わると、再び歌いながら行進し、さっきやって来た道を戻っていった。
 警備兵の交代の儀式だろうか。



 門の前にちょうど、遊園地の園内を回るような20人乗りくらいの電気自動車が止まっていた。東華門まで2元だという。東華門というのがどこだか知らないけれど、気持ち良さそうなので、乗ってみることにした。観光のカップルや親子連れで満員になったら出発。左手には故宮の高い壁、右手には水を湛えた水路が続く。その間を電気自動車は、とことこと、ゆっくり走る。他に車は走っていない。この電気自動車しか通行できないようだ。走りながら、一番前のお姉さんが水路の向こうに見える古い建物の解説をしている。言葉の端々が少し聞き取れるだけ。政府高官の住居だと言っているようだが、もしかしたら違うかもしれない。
 5分も走らないうちに車はあっけなく終点に着いてしまった。こんなに短かったんだ。ちょっとがっかり。

 以下の写真は車を降りてから東華門近くで撮ったもの。
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水路のほとりの情緒ある住居群

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故宮の壁と楼


 恒例(?)の結婚写真撮影に出会う。去年、天津でも遭遇した。
 女性があまりにも綺麗だし上手にポーズを取るので、もしかしたらモデルさんかもしれない。雑誌の撮影かな?でもそれにしては男性のほうはごつくてモデルには見えない。
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 この後、ここから歩いて、王府井へ出た。

  
by koharu65 | 2011-11-23 16:46 | 中国旅行記