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過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

独立国の道

 7月9日、時々読んでいるある人のブログに憲法9条についての記事があり、以下のようなコメントを書いた。

よく「日本も普通の国になるべきだ」という論を耳にします。
しかし、もし日本が他の国家と同じ「普通」になってしまうのであれば、今得ている多くの信頼や立場や関係性を失ってしまうでしょう。
9条があるからこそ、他の国にはない外交における独自性、オリジナリティーが発揮できるのであって、それを手放して普通の国になることは、日本の価値を低めることになるのではないかと思います。


 その数日後、12日の朝日新聞。詩人の辻井喬さんのインタビュー記事を読み、わが意を得たり、と思う。
 (下記、引用)

「自分は独立国である日本の指導者であるという意識が、政治家に希薄になった。これは恐ろしいし、寂しいことです。皮肉な言い方をすると、米国の占領政策の偉大なる勝利です。『国のことは大事だが、君らは考えなくてもいい。米国が面倒みるから』と言われ、受け入れてしまった。米国と仲良くするのは大事ですが、問題はそのやり方です」
「ただ、だから軍隊を持たないと国家観が生まれない、というのは短絡的です。国家観のない国の軍隊ほど民衆にとって危険なものはない。道は細く険しいかもしれませんが、日本は平和憲法とその思想を掲げ、独立国の道を歩むしかありません。」



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by koharu65 | 2012-07-22 22:58 | 雑感