水を買う
2007年 07月 25日
男たちはお金を出して、彼女たちのみずみずしさを買う。まるで砂漠に迷った人間が水を求めるように。資本主義の世の習いどおりに、いくばくかのお金で彼女たちから水を買う。それで一時、喉を潤すのだ。
彼らは自分の井戸を持たない。少女たちが天性に与えられている彼女たち自身の持ち物である井戸から汲み上げられた水をお金で買う。男たちは何と気の毒なことだろう。そして少女たちは何て優しいことだろう。彼女たちは気付かない。そこに自然にある水を少し分け与えて、そしてその代わりに少々の代価を得るからと言って何の損があるのだろうと思っている。そうして井戸の水は少しずつ清浄さを失い、いつか自分の飲み水を得るのさえ困難になる日が訪れる。