過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

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不当な投稿


私は欠点だらけの人間で、この世でまがりなりにも生きていける
のは、守ってくれる人たちがいるからだ。私は寄生樹のように他
人の養分を吸って生きている。常に自分を許しながら生きている。

ワタシハ ナニモ 生産シナイ


「コレハ詩デハナイ。
 フトウナトウコウハ削除セヨ。」

 
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by koharu65 | 2008-04-29 00:00 |

存在の愛しさ


死は永遠への扉
恐れることはない
この部屋から隣の部屋へ
扉を開けて入る
ただそれだけのこと

急ぐことはない
ゆっくりと待てばいい
扉を開く日は
いずれ必ず訪れるのだから

今はただ
この部屋にいることを愛すればいい

空に 海に 雲に
森に 草原に 大地に
水に 太陽に 命に
囲まれた ここに、 
今、いることを

愛するがいい

 
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by koharu65 | 2008-04-26 00:00 |

ふわふわと浮く夢

 初めての夢を見た。
 古ぼけたオフィスビルの中、初めての職場で、オフィスの扉をいったん開けた後、私はすぐに又そこを出て、パウダールーム(化粧室)へ行った。広くてさっぱりした部屋。床も壁もむき出しのコンクリートになっている。部屋には人が男女ともに3、4人いる。
 私は眠くて眠くて仕方がない。そこでパジャマに着替えると、体がふわっと浮いて床から1メートルくらい上の空中に横たわった。私は仰向けで宙に横たわったままうとうととする。初めての職場なのに、仕事時間中なのに、眠ってしまうことに後ろめたさを感じながら、どうしても眠気には勝てない。
 私の隣に同じ職場の年上の男性が立っている。彼は私と特別な関係にあるのだけれども、彼には“主”となる間柄の相手がいて、私との関係は“従”であることを私は知っている。けれど、そこで彼が話した内容によって、私が彼にとって特別な存在であることを確認し、私は安心感を持つ。
 時々、体が足の方から更にふわっと上がる。自分の意思で調節できるみたいだ。とてもいい気分だ。眠りこんでしまわない眠たさの心地よさに浸る。
 そろそろ起きなければ、と思う。私は床に足を降ろし、ワンピースに着替え、パウダールームを出た。

 以前、空を飛ぶ夢は、よく見た。宙高く遊泳する夢だ。家々の屋根を見下ろすようにして空を泳いだり、ビルの谷間をかいくぐったりした。けれど、仰向けになって床からすぐ上の宙に横たわる夢は、初めて。
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by koharu65 | 2008-04-25 00:00 | 夢の話

時間


夕闇の空に
三々五々の人影が
もくもくと
流れていく

天が、地が、
ひとつになって
もくもくと
流れていく

 
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by koharu65 | 2008-04-24 00:00 |

度量

 自分が幸せだったり調子のいいときに、人にやさしくするのは簡単だ。イライラしていたり気になることがあったり悩んでいるときにも人に当たらずに淡々と冷静に対応できる度量が欲しい。
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by koharu65 | 2008-04-21 00:00 | 雑感

物を捨てる

 壊れたテレビをとうとう処分した。廃品回収の車が家の前を何度も通ったけれど、愛着のあるものだったから車を呼び止めるのに躊躇してきたが、昨日、とうとう呼び止めた。ブラウン管のテレビを、さすがに買い取ってもらうことは期待してなかったけれど、ただで引き取ってもらえるのだと思っていたら、処分料を支払わなければならなかった。リサイクル法で電化製品は規定の処分料を支払わなければならないことは知っていたのに、なんだか都合のいいことを考えていた自分に気付く。言い訳めくけれど、おそらくそれは金銭的なことだけではなく、自分にとって愛着のあるテレビがあたかも普遍的な価値を持つかのように錯覚していた部分もあったのかもしれない。それがお金を支払って処分しなければならないゴミだということをうっかり忘れていたようだ。
 ついでに、壊れた古いノートパソコンとプリンターも一緒に引き取ってもらった。
 人は、衣服を幾重にも着るように、さまざまな“物”を身の回りにちりばめて纏うものだ。“物”には自分の一部が染み付いている。
 時折、生活に必要な最低限度のものだけを残し、それ以外の物をすべて捨ててしまったらどんなにか身軽になるだろう、と思う。けれど、それがなかなかできないのである。
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by koharu65 | 2008-04-19 00:00 | 雑感

駒鳥


駒鳥よ
降りてきて
私の胸に宿りなさい

お前の小さな体が
私の小さな胸に
ぴったりだから

駒鳥よ
降りてきて
私の胸に宿りなさい

お前の小さな体で
私の小さな胸を
温めて欲しいから

そうして
しばらく
一緒にまどろもう

 
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by koharu65 | 2008-04-16 00:00 |

教育と想像力

 先日テレビで、三輪明宏が、少年が駅のホームから人を突き落として死なせた事件に関して、想像力を育てないからいけない、というようなことを言っていた。
 社会のしくみが整い、便利で規格化された世の中になればなるほど、規格に合った人間を育てるのが「教育」というものであるように見受けられる(そうでなければ、秩序ある安定した社会が脅かされるのだから)。国民一人一人が健康で安全な生活を送ることができるように国家が配慮する、それが現代の国家の第一義の目的であるならば、国家が国民の生活に隅々まで目を配り管理することが必要であって、そういうシステムに組み込まれた機関によって行われる教育で想像力を養うことはひどく困難なことではないだろうかと思う。想像力を養うこととは、規定に沿った考え方から常に逸脱する思考を育てることなのだから。
 国家として安全で秩序ある豊かな国家を形成しようとすることと、個人としての人生の豊かさを養うこととは根本的に相容れないものなのかもしれない。
 
 自分とは関係のない人間に対して生命としての繋がりを感じないような感覚、三輪さんの言うところの「想像力のない人間」の方が、実は集団や組織にとっては都合がいいこともある。
 例えば、もし他人も自分と同じ命を持っていて、自分の命を大事にするように他人の命も大事にしよう、という考え方が絶対的な真理であってそれを推奨するのならば、戦争が起こった時、どういう論理で国民を戦地に赴かせることができるだろう。どうして人を殺せと命じることができるのだろう。ああ、そうだ、人を殺せと命じるだけではない、国家は、自身の国民に対しても、その命を捨てに行きなさい、と命じることができるのだ。この時、権力への服従は、個人の大切な命をも上回る絶対的なものでなくてはならないし、個人の命に対しては鈍感にならなければならない。
 国家が教育を管理するというのは、そういう可能性も含めて、管理社会にとって管理しやすい人間を育てるという意味を持っているのだと思う。
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by koharu65 | 2008-04-14 00:00 | 雑感

拠り所


穢れた体の
穢れた部分を削り取る

シュッ シュッ
シュッ シュッ

後に残るは
小さな欠片
きらきら輝く
ちっぽけなクリスタル
ひとつ

大丈夫
それがあれば
生きていける

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by koharu65 | 2008-04-10 00:00 |

荷物を抱えて(夢の話)

 長い夢を見た。
 ずっしりと重いバックパックを背負い、カメラや貴重品の入ったショルダーバッグを肩から提げて、私は一人、旅に出た。アジアの見知らぬ町にいる。少数民族の住む町で、未舗装の街道沿いに長屋のような住居が並んでいる。住居は壁も天井も白いキャンバス地の布で覆われていて、戸のない入り口だけが黒くぽっかりと穴を開けている。遠慮がちに入り口を覗くと、奥の暗がりに土間から一段高くしつらえた居室があって、畳が敷かれているのが見えた。
 街道沿いでは、民族衣装を身につけた老人や女性たちが黙って静かにそれぞれの生活を営んでいる。歩いているうちに、私はふと不安になった。私一人が異邦人で、目立つ格好をしていて襲われる可能性がある。かつて一人旅でどんな街を歩いていても、自分が何者かに襲われるかもしれない不安など感じたことがなかったのに、と訝しく思いながらも、一度湧き上がった不安を抑えることができない。
 ふと気が付くと、道の向こうに青い揃いのユニフォームを着た男が3,4人立っている。振り返ると後ろにも数人、同じ服を着た男たちがいる。私は怖くなって、町を出ようと早足で来た道を戻る。しかし民家も途切れ人通りもなくなった町の出口近くで、青いユニフォームの男たちに前後を囲まれてしまった。町に戻って民家に駆け込もうと思うが、重い荷物を背負って逃げ切ることは難しいのではないかと思う。本気で走って逃げるには荷物を捨てて身軽にならなければならないが、この期に及んで、大事な荷物を捨てたり奪われてしまうことがひどく惜しいし、悔しいと思う。私は荷物を背負い、バッグを抱えたまま民家のある方へと走った。すると、前方に、茶色のユニフォームを着た男たちが現れた。青いユニフォームの男たちと茶色のユニフォームの男たちは対立するグループで、茶の男たちが青の男たちを襲い始めた。機会に乗じて私は逃げる。耕したばかりの畑の柔らかな土の上を走っていて、気が付くと、男たちはいつの間にかばらばらになって単独でそれぞれ無辜の住民たちを追いかけ回している。民族衣装を着た老人或いは女性が逃げそれを茶や青のユニフォームの男が追う様が、そこここで展開されていた。畑は踏みにじられていく。
 私はとうとう一人の男に捕まった。男は10代後半らしく幼い顔をしていたので、私は彼を甘く見て、どこか二人きりになれるところでゆっくり話そう、と誘惑するように男の耳元にささやく。男は同意し、私たちは周囲の混乱から離れて路地に入った。荷物はいつの間にかなくなっていた。
 路地に入るとすぐに住民に見咎められたので、私はあわてて建物の影に隠れた。私を連れた男はここの住人で彼らとは知り合いらしい。住民たちは「そこに女がいるんじゃないか?」と聞いたが、若い男は「妹だ。」と答え、別の若い女性が私の横から住民たちの前に姿を現した。私はその隙に建物の中に入った。正面のカウンターにいた年配の女性は私を捕まえた男の親族で、すでに何もかも承知の様子で、すばやく私を後ろのカーテンの中に押し込んだ。カーテンの内側は大きな二段の棚になっていて布団が仕舞われていた。私は上の段によじ登り布団の上に座り込んだ。時折カーテンが揺れて開き、外の人と目が合う。皆、私の存在に気付いても微笑んで見逃してくれる。この建物の中の人たちは皆女性か子供で、ここは幼稚園らしい。ここがとりあえず安全な場所であることに、私は安堵するのだった。

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 重い荷物を抱えながら逃げずに立ち向かうべきものがあるのかもしれない。けれど、もし何も言わずにこやかに暖かく迎え入れてくれる場所があるのなら、わざわざ重い荷物を抱えながら見知らぬ敵から自分を守る必要などあるのだろうか、とも思う。
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by koharu65 | 2008-04-09 00:00 | 夢の話