過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

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 暑い日が続いています。
 今年、部屋にエアコンをつけました。私自身快適なのはもちろん、パソコンがうならなくなりほっとしています。うなるパソコンが、いつストライキを起こすかと、毎年ひやひやしていたので。

 さて、旅行の話の続きです。
 八ヶ岳ロイヤルホテルに泊まりました。
 造りがゆったりしていて明るく、サービスも行き届いていました。ホテルのスタッフは年配の男性の方が多く、対応に落ち着いた雰囲気が感じられます。とても心地良いホテルでした。
 夕食はバイキングを選びました。ふだんは多分結婚式の披露宴に使うであろうだだっ広い部屋で大きな丸テーブルだったので、9人がそろって向かい合って一つのテーブルを囲み、和気藹々と食事を楽しむことができました。部屋が広い上に料理の並んだテーブルも何箇所かに分けて上手く配置してあるので行列することなく、お皿を持ってテーブルの間を行き来するにも窮屈な思いをしなくてすみました。料理自体もとてもおいしいかったです。メニューも豊富で目移りしてしまいました。子どもたちも大喜び。

 玄関を入ってすぐのロビーでアート&クラフト展というのが開催されていて、クラフトアートの作家さんたちが数人、店を並べていました。小学5年生の甥っ子は、ホテルに入って早々、ロビーにいた作家さんの一人、伊藤力丸さんとおっしゃる方と仲良くなっておしゃべりに興じていました。この甥っ子は見知らぬ年上の男性と話すのが大好きで、相手が子供好きだと判断すると、いつまでもくっついています。力丸さんからは、「ぼく、去年も来た?」と聞かれていました。いえいえ初対面です。馴れ馴れしくってすみません。
 空のペットボトルを持っていくとそれで虫かごを作ってくれるのだという情報をさっそく仕入れて、チェックインが済み、部屋に向かう時からすでに楽しみにしていました。
 虫取りの成果は、小さなミヤマクワガタのメスが2匹だけ。私はカブトムシでも獲れるかと期待していたので内心がっかりしていたのだけれど、甥っ子が2匹も獲れたと大喜びしている様子を見て、己の欲深さに深く恥じ入ったのでありました。
 翌朝、力丸さんがメスを一匹、オスと取り替えてくれました。

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 写真は“吐竜の滝”です。八ヶ岳ロイヤルホテルから車で10分ほどのところにあります。
 涼を求めて。


 これにて旅行の話はおしまい。
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by koharu65 | 2010-07-27 22:20 | 国内旅行
 暑いですね。
 この暑さが今年の夏のピークであることを祈ります。

 最近は夏に若者が海に行かなくなった、とテレビで言っていました。若者ではない私はましてや、海より山の方が好きです。青々とした緑の連なり、さらさらと吹き抜ける風、清らかで冷たい滝の水しぶき、夏に訪れるならだんぜん高原です。

 先日の旅行は、中学生が1名、小学生が2名、幼稚園生が1名いたので、寄ったのは水遊び公園やら牧場やら皆同じような場所で、連れて行かれた私は、どこがどこだか名前もよく覚えていません。うだるような暑さの中、大人たちは風の通る木陰にシートを敷いて、時々戻ってくる子供たちの基地となっていました。

 そういう子供向けの場所を除けば、印象的だったのは“オオムラサキセンター”でした。
 山梨県の北杜市、八ヶ岳高原にあります。日本の国蝶“オオムラサキ”を研究、保護している施設です。
ちょうどオオムラサキが羽化する時期だというので寄ったのですが、日も高かったので、まさか羽化の瞬間を目にできるとは期待していませんでした。セミの羽化のように蝶も朝早くしか羽化しないものだと思っていたので。ところが、センター内の金網に囲まれたオオムラサキ観察区域の中で、私たちは幸運にも羽化の瞬間を目にすることができたのです。
 入り口を入ってすぐの観察樹にオオムラサキのさなぎがいくつもぶら下がっていました。オオムラサキのさなぎは、緑がかった白い葉っぱが数枚重なっているかのように見えました。職員の方が、
「このさなぎはあと10分くらいで、羽化しますよ。」
と言うので、私たちはそこで待つことにしました。
 15分くらい待って、羽化が始まりました。私は特に昆虫が好きとか興味があるとかいうわけではないのですが、それでも、さなぎの背中が割れて蝶が少しずつ姿を現し殻を脱ぎきって羽を伸ばしていくその一連の様子の美しさには、感動せざるを得ませんでした。
 よく少女が短期間に美しい大人の女性に変化する変わり様を、“さなぎが蝶になったかのよう”と表現するけれど、“変身~メタモルフォーゼ~”に対する人間の願望や羨望がそれを何か特別なことと捉え、木にぶら下がっているだけのつまらないさなぎから自由な空に舞い上がることのできる羽を持った蝶が生まれ出得ること、人から見れば在り難いその突然の変化に、人は自分自身のイマジネーションを重ねて心を突き動かされるのかもしれません。しかし蝶にとっては、実はそれは突然の変化でも何でもなく、そのような姿になるべくしてなる要素を元々己の身のうちに抱えて生まれてくるのだろうと思います。

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続く。
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by koharu65 | 2010-07-24 14:08 | 国内旅行

海の日に高原へ

 18日、19日と、大人子供交えて総勢9名にて、八ヶ岳の裾野に遊びに行ってきました。

 まずはシャトレーゼの白州工場へ。連休で混雑するせいでしょう、見学開始時間は10時なのですが、10時前にはゲートが開き、早めに入場させていました。案内人はいず、受付を済ませたら工場内の決められたコースを個々に自由に歩いて行きます。
 両側が壁になっている狭い廊下をしばらく歩くと途中に小さな窓があって機械が見えましたが、電気が消え機械も止まってしーんとしていました。終点に着くと広い部屋があり、一面がガラス張りになっていてそこから見下ろす形で生産ラインが見渡せます。機械がフロアいっぱいぎゅうぎゅうづめに並び、高いところから見ているので、どの機械が何を作っているのかよくわかりません。かろうじて、ベルトコンベアの上で型がかしゃんかしゃんと降りるたびに、縁に白い生クリームが丸くきれいに飾られて、次から次へと現れるホールケーキが、お菓子工場らしさを演出していました。
 実は、そこに入った見学者たちが目を奪われるのは、ガラスの向こうの工場の生産ラインではありません。部屋の両隅に置かれたアイスケースです。片隅には円錐形のコーンアイスのケースがふたつ、もう片隅には棒アイスのケースがふたつ。ご自由にお食べ下さい。アイスの食べ放題です。フロアいっぱいの老若男女が皆、アイスを頬張っています。ガラス張りの向こうの無機質な機械を眺めるより、アイスを選ぶ方に夢中の人が多いです。
 私は胃弱で冷たいアイスをたくさん食べられないので、ひとつだけいただきましたが、父は6個も食べました。他の人は最低でも2個は食べました。
 社会科見学といった趣はなく、アイスを食べながら窓から工場の機械を眺めただけでした。でも、冷房の中でただのアイスを頬張りながらおしゃべりに興じている様々なファミリーはとても幸せそうで、ああ、実はこれこそお菓子会社の真の目論見なのであって、工場見学なんて見る側にとっても見せる側にとっても、どっちにしろただの口実なのかもしれないと思ったりしました。
 受付の前に小部屋があってビデオが上映されていたのですが、これから自分たちの目で見るのだからということで、来た時は入らずに通り過ぎていました。せっかくの工場見学なのになんだかよくわからなかったね、と、帰り際にせめてビデオを見ることにしました。ビデオにはアイスのできるまでがわかりやすく紹介されていました。

 シャトレーゼは山梨が本拠地で、静岡はお隣なので、我が家の近所にもシャトレーゼのお店があります。ちょっとした手土産が必要なときなど、手頃で重宝します。
 最近その近所のお店で買った“清里牛乳バー”が我が家で大好評です。牛乳の味が濃厚なのに後口がさっぱりしてとってもおいしい。安いので、ぱくぱく食べちゃうお子様がいるご家庭でも安心。
 ただでいただいたアイス一個分、宣伝しておきましょう。

 そうそう、それから、従業員用のエレベーターの横にスペイン語らしき張り紙があって、どうしてスペイン語?と不思議に思いました。後から、それを妹に話すと、しばらく考え、
「もしかしてブラジルってスペイン語?」
「あ、たぶん、そうだ。ブラジルの日系人とかが働いてるのかも。」
と私。
 案内の人がいたなら聞いてみたかった疑問でした。

 シャトレーゼの話だけで、長くなってしまいました。
 続きはまた次回。
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by koharu65 | 2010-07-21 22:45 | 国内旅行
 我が家の電化製品が立て続けに壊れた。

 まずは、テレビのBS(衛星)放送が映らなくなった。B-CASカードなるものをいったん取り出して差し直したり、リセットを押したりする操作を繰り返すと映るようになって、映った、映った、と皆で喜び合ったのだけれど、それもそのうち2、3度にいっぺんの割合でしか成功しないようになり、3日後、ついには完全に映らないようになった。
 修理をお願いすると、出張費を入れて2万5千円ほどかかるそうだ。それでこの機会にとうとう我が家も地上デジタル対応のテレビに買い換えた。壊れなければ、来年ぎりぎりまで買い換えなかっただろう。
 内蔵HDDにボタンひとつで録画できる。すごい。技術の進歩ってつまりは便利さなんだと思う。

 次に体重計が壊れた。父がひっくり返して中を開けてドライバー片手に何かいじってはいたが、やっぱりだめだったらしい。ホームセンターで新しいものを買ってきた。1980円だと自慢する。箱から出しながら、父が気づく。
「これは…。200g単位でしか表示されないのか!?」
「え~!そんな馬鹿な!そんな体重計ってある?
……。違うよ。これって最小200gから計れるってことじゃない?」
と、私。
「いや、やっぱり200g単位で表示だ。」
 新しいものを買ったら、ふつうアップグレードすると思いきや。
 
 一週間ほど前から電話機に雑音が入るようになった。一時的に調子が悪いだけかと思ったが、だんだんひどくなって相手の話が聞き取りにくいほどになったので、NTTに電話して来てもらうと、電話のコードが悪くなっていることがわかった。
 ずいぶん長い間掛けて、家の外から中まであちこち見て調べてもらっているうちの雑談の中で、知ったことがある。
 電化製品は梅雨時に壊れやすいそうだ。
コードは湿気に弱いからね、この時期はどうしても雑音が入りやすくなるんだよ、とNTTの修理のおじさんは言った。
 テレビも体重計も壊れたし、どうして一時にいろんなものが壊れるのだろうと思っていたら、実はそういうわけだったのか。そうか、そうか。なるほどね。

 …と納得した次の日に、洗濯機が壊れた。居間でテレビを見ていると、脱水に入った洗濯機が突然、、がりがりがり、がらがらがらんと叫んだ。どこかの部品が折れて砕けたような金属音だったので、これはもう絶対にだめだと思い、すぐに修理を頼んだ。やっぱり梅雨時だ。梅雨のせいなのだ。
 土曜日に壊れ、修理センターの人が一番早くて水曜日だと言うのを、無理を言って月曜日にしてもらった。
 修理の人が脱水のボタンを押してみると、私が聞いたあのひどい音はしなかった。ただ普通の脱水時よりはずっと大きい、がらんがらんという音がする。それを聞いて修理のおじさんはすぐに言った。ああ、芯がいかれてるね。部品を持ってきてるからすぐに取り替えられると言う。
 母が、修理中のおじさんに、
「まだ買って1年なのに壊れるなんて、無理な使い方をしてるってことでしょうか?」
と聞いた。
「いや、どんな使い方をしようと、1年ちょっとしか経ってないのにだめになる機械なんて、もともと問題があると思いますよ。」
とのこと。
 メーカー保証は一年だけれど、電器屋の5年保証の保険を掛けていたので、母が修理の終わったおじさんにその説明をしようとすると、おじさんは、ああ、ちゃんと聞いてますから、わかってます、と修理代を請求せずに帰っていった。
 ただで修理できたのは、おそらく5年保証のおかげだろうけれど、おじさんの修理の手際の良さや、あの言葉からして、もしかしてもともと問題がある機種で、同様の修理依頼が数多くあるんじゃないかという疑問が頭をよぎった。
 これはどうやら梅雨のせいじゃなかったみたいだ。
 一応、大メーカーの製品なんだけど。
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by koharu65 | 2010-07-13 22:18 | 雑感

おすましさん

 久々に、文化人形を作りました。
 おすましさんだね、と言われました。
 私が作る人形は、どうも、困ったような、すねたような、考え事をしているような、内気な顔になることが多いようです。

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 ほっぺに頬紅を入れるのを忘れました。
 後で入れましょう。
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by koharu65 | 2010-07-12 23:00 | 人形作り
 『NTTドコモが、他の通信会社で使えないよう携帯電話機に制限をかける「SIMロック」の解除に向けて準備を始めた。来年4月から販売する全機種に、原則として簡単にロックをはずせる機能を搭載する。』 (2010年7月7日 朝日新聞)

 先日、中国旅行記の中で触れた「SIMロック」の解除がとうとう実現する。ドコモは、現在ソフトバンクが独占販売しているiPhoneをドコモの回線で使えるようにすることによって、新たな顧客を取り込もうという思惑らしい。動機については、やっぱり得になることしかしないのかと、ちょっと残念ではあるけれど、とりあえず喜ばしいことだと思う。
 
参考:
ドコモ「SIMロック」解除の衝撃(テクノロジー)ジャーナリスト 石川 温(日本経済新聞2010年7月7日)
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by koharu65 | 2010-07-07 22:26 | 雑感
 今年も例の如く、庭の池にトノサマガエルが現れた。
 今年は一匹だけだ。しかも例年のカエルよりずっと小柄だ。
 背中に鮮やかな緑の線が一本、すっと通っている。
 明け方や夕刻に、ぐわらら、ぐわらら、と鳴く。
 今年のカエルはどうやら雄であるらしい。
 どうして毎年、違うカエルが現れるのだろう?
 カエルたちの間で、あっちのみずは甘いぞと、噂になっているのだろうか?

 過去のトノサマガエルの話はこちら
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by koharu65 | 2010-07-05 21:34 | 鳥、蛙、魚、犬、猫
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 印鑑用の石です。3人の老人が月見をしています。
 北京の朝陽区にある潘家園旧貨市場という骨董市で買いました。
 家具やら壷やら茶器やらアクセサリーやら2m以上もある石の観音様やら、とにかく広くて賑やかで、ごちゃごちゃとなんでもあります。一日いても飽きなさそう。
 個人が様々なものを持ち寄って売っています。畳2畳ほどにも満たないブースがずらりと並ぶ屋根の下のスペースと、青空の下でフリーマーケットのようにアスファルトの上に直接品物を並べて売っているスペースがありました。ブースの方は常設ですが青空市は土日だけなので訪れるならぜひ週末に。平日は買い物客も少なく閑散としているそうなので。

 聞くところによると、本物の骨董というのは、今、中国の一般的な市場にはほとんど出回っていないそうです。古美術として売られているものの99.9%は偽物と思っていい。模造の技術がすごく発達していて、レプリカを造る現場に行ったことのある人の話によると、陶器などは放射線測定すらごまかすことのできるような方法があり専門家も見分けることが困難です。
 だから骨董市では本物の骨董品を求めるのは、はなから諦めて、精巧な民芸品や工芸品を探すような気持ちで見るのがいいかと思います。
 
 私は特に石に興味があったわけではないのですが、親戚に旅行の餞別を貰っていて、お土産を何にしようと考えたとき、そうだ、印鑑用の石にしようと思いついたのでした。親戚に買ったのは、写真の石より一回り大きな乳白色に薄く紅を差した石で、彫刻もより精巧な鳥の模様のものでした。写真の赤い石とその乳白色のものと、どちらにしようか迷いに迷って、お土産用には見た目が華やかな方がいいだろうと乳白色の石を選んだのですが、実は私自身は写真の赤い石に魅せられていて、どうしても欲しくなって自分用に買ってしまいました。300元(4200円)でした。
 月下美人ならぬ月下の三賢人、いかにも中国らしい哲学的な趣ではありませんか。
 
 ところで、こういう場所では値段の駆け引きが欠かせないのですが、これには上手な人と下手な人とがいます。私はだめです。苦手です。
 以前ラジオで谷村新司が、値段の交渉にはコツがある、と言っていました。高いから負けてよ、というのは禁句だそうです。まるで相手が不当に高い値をつけてると言ってるようなものだから。まとめて買うから負けてよ、とか、端数を負けて、とか、言い方があるのだそうです。
 それくらいなら私にもできそうですが、本当に駆け引きの上手い人を見ていると、始めからすぐに、負けてよ、とは言いません。まずはおしゃべりして、冗談でも言ってお店の人を笑わせます。おだてたりもします。例えこれという目当てのものが始めから決まっていたとしてもそれを表に出さずに、目的以外の物もためつすがめつ見て手に取ったり値段を聞いたり、店の人から商品についてのレクチャーを受けたり。
 そういうのを見ていると、値段交渉というのは、ただ物を安く手に入れるためだけにあるのではないという気がします。それはコミュニケーションです。物とお金のやりとりと同時に感情が交換される場、自分の持っているもの(感情)と相手のもの(感情)との価値交換の交渉を通してそこに何か新しい感覚が熟成されていくような場、なのではないかと考えます。対面での買物のおもしろさ、市場の活気やわくわく感はそうしたところから生まれてくるのではないでしょうか。
 しかし今回の旅行では、そういう駆け引きを好まないお店(人)が昔に比べて増えたように感じました。うちは定価だよ、値段交渉には一切応じないからね、という姿勢を貫くお店や人が多々ありました。確かに客の一人一人といちいち交渉するのは時間がもったいないし、とても面倒です。スピードと効率と合理性が要求される現代社会にはふさわしくないのかもしれません。

 ではこれにて、旅行記はおしまい。
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by koharu65 | 2010-07-03 15:03 | 中国旅行記