過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

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よっこらしょと


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 よっこらしょっと、なかなか上がれねえな。ご主人様が池を新しくしてから、つるつるすべってしょうがねえや、やっぱり人工物はだめだあね、なんといっても自然のままってのが一番さ、ああ、前のごつごつした岩が懐かしいね、それにこんな色の上じゃあ目立って仕方がねえ。
 そういえば、親父に似てここの娘も間が抜けてら、おいらのこと、数ヶ月見ないうちにずいぶん大きくなったって驚いてやがる、別カエルだってことに気がつかないんだね、あのちっこい奴と一緒にするなってんだ。
 その点、奥さんはさすがだあね、ちゃあんとお見通しさ、あっちの茂みに一匹、こっちの植え込みに一匹、池の回りに一匹と、目が行き届いてやがる。知ったかぶりのトンチンカンなお嬢さんとは大違いだ。ここんちはどうやら奥さんでもってるようなもんだね。
 ま、おいらの知ったこっちゃないけどね。人様は人様、カエルはカエルだ。あったかい寝床とおまんまさえありゃ、おいらはそれで充分さ。
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by koharu65 | 2010-09-24 22:37 | 雑感

今宵の月は

 当地は本日最高気温36度。
 明日は秋分の日だというのに暑さがいつまでも留まっています。
 しかし日が落ちた後、台風の前のようなただならぬ風が吹き始め、たちまち熱気をさらっていきました。
 雲ひとつない空にまんまるのお月様。虫の音がこだまします。

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by koharu65 | 2010-09-22 21:22 | 雑感
 柳美里『ファミリーシックレット』に続き、『柳美里不幸全記録』を読んだ。800ページもある分厚い本。寝ながら読むには不便だ。重くて腕が支えていられない。
 題名と表紙の写真(柳美里本人のセミヌード)は編集者のアイディアだということだけれども、タイトルと中身がそぐわない。日記には亡くなった人への愛が溢れている。(しかし、その愛を受け止める人が不在だということを考えると、やはりこれは不幸の記録なのだろうか?物事はどちらから眺めるかによって見え方が違ってくるものだけれど。)
 これは2001年11月から2006年4月までの日記で、亡くなった彼女のパートナー、東由多加に宛てた“交換日記”という形を取っている。
 息子のこと、母のこと、父のこと、新しい年下の恋人のこと、日常の様々を記しているので、まるでご近所さんの生活を覗き見ているような気分になる。柳美里という名の知れた作家の赤裸々な私生活を目の当たりにすることができるのだ。タイトルも表装も内容もすべてが、俗人の好奇心をそそるために作られているように見える。読者の頭の中に、柳美里ってこういう人なんだ、というイメージができあがっていく。

 『柳美里不幸全記録』は日記だ。日記とは “日付のあるその日の記録”であり、一般的には、その日起きたことをその日に書く。現在から遡って、書き損ねた過去のことを書くときもあるかもしれないが、普通はせいぜい数日遡るくらいなんじゃないだろうか。
 しかし、日記も終盤に近づく頃、え?と思わせる記述が現れる。途中、筆を止めて一年が経過する。ところが現実の時間は一年経っているにもかかわらず、そしてその事を明言しながら、一年後に、筆を止めたその日の翌日の日付から日記を再開しているのだ。再開された日記は、それまでの文章と変わりなく、まるでその日に書かれたかのように、会話の一言一句まで再生されている。テープレコーダーで録音したかのように、すべてを記憶し再生することが可能だろうか?

 そう言えば、『ファミリーシークレット』の冒頭にこんな場面があった。
 柳美里本人がブログに書いた記述によって、全国から通報があり、児童相談所の職員が虐待の真偽を確かめに柳美里の自宅にやってくる。その時小説の中の柳美里は職員に対して、こう言うのだ。
 「作家の書いたものなんて、私小説であっても、エッセイであっても、ブログであっても、虚実ないまぜなんですよ。」

 『不幸全記録』も『ファミリーシークレット』も、実在の人物が実名で出てくるのでつい全部がまるまる本当の話として読んでしまいがちなのだけれども、日記の日付や、職員とのやり取りを借りた“断り書き”を小説家の仕掛け・技巧と取ると、話全体をやはり創作されたひとつの物語だと受け止めるべきだろう。
 『ファミリーシークレット』では、父親の記憶の中の過去と、娘の記憶の中の過去が大きく違っていることが話が進むにつれて明らかになっていく。父親が記憶の中で作り上げた物語と娘が経験した事実の相違と。父は自分自身に嘘をついているのか、それとも自分自身で作り上げた虚構を本当に信じ込んでいるのか。そしてそのふたつの異なった記憶をふたつともに語る作家の“吐く”物語もまた、“虚実ないまぜ”なのである。

 客観的な事実なんてどこにも存在しないのかもしれない。この世はそれぞれの人間が作るそれぞれの主観の交錯によって成り立っているのかもしれない。(芥川龍之介の『藪の中』のように。)そして、事実が永遠に探り当てることのできない藪の中にある一方で、主観的な人間の感情はそれぞれの人間にとって、それぞれに生々しく、それぞれに真実らしく、それぞれに確からしく思われる。
 暗闇の事実を手探りで追い求めることと、虚構の上に成り立つ感情こそ確かなものであるとして生きることと。柳美里の書くものを読んでいると、感情があまりにも激しくてとことん追及して戦う姿勢を貫き続けるので、激しく突き動かされる感情こそが生の根本であり支えであるかのようで、自分を支えるそれらの感情を常に再現し続けるために虚構(物語)を積み重ね続けているのではないかと思った。
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by koharu65 | 2010-09-21 22:41 | 本・小説・映画
 今年も中国からの月餅の郵送は難しいらしいです。郵便局で箱の中をチェックされるのでだめだよ、とのこと。残念 (>_<)
 と思っていたら、幸いなことに、知り合いが22日に中国に行くので、買ってきてもらうよう頼みました。でも帰ってくるのが26日、中秋節は過ぎちゃいます。できれば、中秋のその日に、お月様を愛でながら食べたかったんだけど。

c0173113_2329257.jpgc0173113_23292039.jpg←こんな月餅もあります。
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by koharu65 | 2010-09-18 23:32 | 中国・中国語
 民主党の代表選、菅さんが再選しましたが、うーん、これって、始めから仕組まれてたってことはないのかなぁ?
 党員サポーターの票はともかく、小沢さんの議員票があんなに少ないっていうのが不思議な気がするし、結果的に参院選の前後に落ち込んだ支持率がぐんとあがったっていうのは、民主党にとってよいことだし、結局小沢さんが悪者になって菅さんに対立することによって、菅さんへの、ひいては民主党政権への支持が強化されたってことだし。
 小沢さんが当選したら民主党は絶対に終わりだよなぁ、そんなことわからないような人じゃないと思うんだけどなんで出るのかなぁ、という疑問も、もしこれが仕組まれたものだとしたら、たちまち氷解するんだけど。
 なんだか、小沢さんが脚本を書いた大芝居を舞台で見せられた気がしてならないのだけれども、考えすぎだろうか?
 民主党のために小沢さんが自ら悪役を買って出たってことはない?と言っても、まさかまさか、そんなことはないでしょ、真剣勝負でしょ、と周りの人は誰も同意しないのだ。
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by koharu65 | 2010-09-14 22:20 | 雑感
 旧暦がほとんど使われなくなった日本と違って、中国では季節ごとの伝統的な行事は陰暦に従って祝います。なので、旧暦の祝日が新暦の何月何日に相当するか、毎年新旧の暦を照らし合わせて確認しなければなりません。
 また、土日との兼ね合いによって当日の前後に連休がどう配分されるのか毎年スケジュールが異なり、年末の政府の発表によって初めて翌年の正式な休日カレンダーが確定します。

 ちなみに、国が定めた祝日は、元旦、春節、清明節、労働節(メーデー)、端午節、中秋節、国慶節の七つです。(労働節と国慶節は新暦、その他は旧暦によって定められています。)
 このうち、春節と国慶節は当日を含めて7連休、その他のお休みは3連休となります。
 
 さて、もうすぐ中秋節です。旧暦の8月15日、日本で言う “仲秋の名月”または“お月見”ですね。
 今年の中秋節は、新暦の9月22日。その後2日間が続けてお休みとなるので、9月の22、23、24日が三連休となります。その代わり、その前の週の日曜日とその週の土曜日に振替出勤します。
 中秋節から約一週間おいて、10月1日は国慶節(いわゆる建国記念日)、10月1日の金曜日から土日を挟んで7日まで一週間の連休となります。この7連休のために、普段お休みの9月26日の日曜日と10月9日の土曜日に振替で出勤しなければなりません。
 日本では、“振替休日”というのがあって、祝日と土日が重なったとき翌日に振替えられて休日が一日増えることを指し、お得な気分でうれしさプラスなんだけど、中国では連休を作るために普段の土日の休みを幾つかつぶして出勤に振替える“振替出勤”になるのです。なんだか連休の喜びも半減してしまうような…。日本みたいに、口実を設けてどんどん祝日を作ってしまえばいいのに。

<中秋節>
2010年9月22日~24日の3連休
(9月19日、25日に振替出勤)

<国慶節>
2010年10月1日~10月7日の7連休
(9月26日、10月9日に振替出勤)

 企業は、このカレンダーに応じて、残業代を払う必要があるかどうかとか、代休で埋め合わせできるかどうかなどを判断しなければならないので、注意が必要なのだそうです。
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by koharu65 | 2010-09-14 21:42 | 中国・中国語

病は気から?

 ここ数日、朝目が覚めると胃が重い。お腹の中に泥が沈んでるかのよう。むかむかする。夏ばてか?それとも、ストレスか?
 最近、繰り返し同じような夢を見る。行く先のわからない道行き、道連れは5、6人の仲間、しかしそう親しくもない間柄、追われるように右往左往する…
 体調が悪いから精神的に落ち込むのか、それとも、気が滅入っているから身体的に弱るのか。
 ふと、テレビの声が耳に入る。イメージトレーニングで腫瘍が消えると言っている。そういうこともあるかもしれないけれど、大きな声で言ってはいけないと思う。そういうこともあるかもしれないよ、とささやくくらいがちょうどいい。

 先日、テレビで、企業や店舗や病院を回ってマナーを教える先生が紹介されていた。母はちょくちょく顔を出すこの先生をあまりお気に召さないらしい。男女、年齢、地位にかかわらず誰彼を怒鳴りつける様子を見て、どこがマナーの先生だっていうの?と憤慨する。妹はそれを聞いて、この人はマナーの先生っていうより経営コンサルタントなんでしょう、と言う。
 それはともかく、私はただ一点において、彼女に感服した。
 インタビュアーの、「厳しくして恨まれることはありませんか?」という問いに、「留守番電話に『鬼!』って入ってたことがありますよ。」と答えた。
 うーん、すごいな。顔の見えない人から「鬼!」なんて罵られたら、私だったらひと月くらい外に出られなくなってしまうだろう。
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by koharu65 | 2010-09-11 23:32 | 雑感

新HSKについて

 『新漢語水平考試大綱(新汉语水平考试大纲)』5級のテキスト(ガイド本)が届きました。模擬試験1回分です。あとリスニングのCDがついています。
 開いてみると、HSK日本事務局のホームページで見ることのできる試験問題と全く同じでした。テキストが届く前に既に試しに解いていた問題です。HPではリスニングが聞けないので、リスニングについては、まあ、手に入れた甲斐はあるけれど、結局30分のCDに4千円を払ったようなものです。がっかり(>_<)

 そこで、HSK教材専門書店「HSKストア」というネットのお店で、『核心HSK新漢語水平考試模擬試題集』というのを注文してみました。これには模擬試験が4回分、入っています。2,380円ナリ(代引き手数料370円)。リスニングのCD付き。
 来週には届くでしょう。
 ただ、ちょっと不安なのは、これが北京語言大学の出版であることです。

 今回、HSKについていろいろ調べていたら、ちょうど今年、HSKは試験内容や等級が全面改定されたということを知りました。
 そもそもHSKには“北京語言大学”と“hanban(汉办)”という二つの組織が関わっていました。しかし2者は意見の相違から対立し、北京語言大学が数年前に「改進版HSK」というのを作り独自に試験を実施するようになりました。一方hanbanの方は従来のHSKをそのまま続けていました。
 で、今年になって、従来のHSKを続けていたhanbanが試験内容や等級を一新し、HSKの新版(新HSK)を作ったのです。
 日本で実施されているのはこの新HSKだけで、北京語言大学の「改進版HSK」は日本に試験会場がありません。中国国内では両方実施されているので、中国にいる外国人はどちらでも自分で選択して受けることができます。
 なんだかややこしいですが、日本にいる限りはどっちみち新HSKの方を受けるしかないわけで、中国政府もこちらを統一規格として後援しているらしいので、北京語言大学の「改進版HSK」の方はいずれなくなるかもしれません。本来は語言大学の方が言語のエキスパートだから試験問題の作り方なんかは信頼が置けそうな気がするのですが(改進版の内容を見たことがないので、あくまでイメージ的に)、でもきっと政治的にhanbanの方が力が強かったのでしょうね。
 
 そこで話を元に戻すと、「新HSK」とは対立していて独自の試験を実施しているはずの北京語言大学が、「新HSK」の問題集を出してるとはなんだか不思議な気がして、ちょっと不安なのです。
 でも、<問題形式・言語表現・難易度などを、新漢語水平考試大綱と完全に一致させて編纂。>ってちゃんと書いてあるし、たぶん大丈夫だと思うのだけれども。

 そんなこんなで、ちょうど試験内容の変わり目で受験者は大変かと思いきや、昔買って埃をかぶっていた(従来の)HSK問題集を開いてみると、とんでもなく難しい。それに比べると新HSKの方が点を取りやすそうに見えます。
 従来のHSKは重箱の隅をつつくような問題が多かったのですが、新しいHSKは、ヨーロッパにおける外国語学習者の能力判断基準に合致するような枠組みで作られているためかどうか、実用的な問題になっています。中国人のネイティブでさえ首をひねって答えに窮するような問題があった旧HSKから、実生活で使うための中国語のレベルが判断される試験内容へと変わりました。細かな文法が苦手な私にとって、この改定は大変ありがたいです。
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by koharu65 | 2010-09-08 20:40 | 中国・中国語

慌てる×××は…

 先日ここで、HSKを受けると宣言した。(宣言しないと、だんだんどうでもよくなって結局止めてしまうことになりそうなので。)
 で、申込み方法など詳しいことをHSK日本事務局のHPで調べたので、勢い込んだついでにそこで教本も購入しました。

 『新漢語水平考試大綱(新汉语水平考试大纲)』5級、4,040円ナリ(送料180円)。代金を前払いしてから、ふと思いついて、ネットで検索してみると、全く同じ教本が東方書店で2,887円!(送料380円)。

 むむむ…。早まったワン!c0173113_2041443.gif
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by koharu65 | 2010-09-04 20:05 | 中国・中国語
 HSK(漢語水平考試)とは、中国政府の認定する中国語の語学検定試験です。10月に試験があるので、それを受けてみようと思い立ちました。
 筆記試験と口頭試験は別々で、級の分け方も申込みも受験料も、筆記は筆記、口頭は口頭でそれぞれ別枠です。筆記は1級から6級まで、一番下が1級で、一番上が6級です。口頭は初級、中級、高級に分かれています。10月には筆記試験しか行われません。
 HSK日本事務局のホームページに掲載されている級別の例題を見て、5級に挑戦することにしました。リスニングや読解はなんとかなりそうですが、作文が苦手です。作文といっても5級の場合は長い文章じゃなくて80字の短文なのですが。
 
 ↓こんな感じです。(実際の試験は、設問も語句ももちろん中国語です。)
問)下の語句をすべて用いて、80字前後の短い文章を作りなさい。
   元旦、リラックスする、贈り物、演ずる、善良

問)下図を使って80字前後の短い文章を作りなさい。
    (図)-魚釣り禁止を標識化した看板

 中国語の作文が上達するにはどうしたらいいんだろうと考えていたら、あれ?もしかしてこれ、日本語で書くとしても上手く書けないかも…、と思い至りました。中国語の語学力の不足ももちろんあるけれど、あるテーマや条件を示されてそれについて何か書きなさいと言われたら、日本語ででさえ、どう書こうかと悩んでしまいます。
 どうやら中国語の作文の前に日本語の作文の練習をしないといけないらしいです。困ったな。
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by koharu65 | 2010-09-02 20:43 | 中国・中国語