過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

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秋の夕べはつるべ落とし


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赤い龍の子らが
西の空で戯れる

天も地も僕らの庭さ
山に爪たて 野を蹴り上げて
沈む夕日を追いかけろ

龍の子たちは
ひとしきり戯れた後
燃え立つ体躯をひるがえし
たちまち姿をくらませた

残されたのは
薄墨の静けさ

秋の夕べはつるべ落とし

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by koharu65 | 2010-10-29 22:29 |

 散歩中、正面の空にうろこ雲。沈む日に向かって魚たちが一目散に帰るよう。
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 おもしろい形の木を見つけました。
 バーニーちゃんと名づけます。
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by koharu65 | 2010-10-28 21:22 | 雑感

怒号が飛び交う肉弾戦

 ちょっと前の話。
 甥っ子の中学校で体育祭があった。私は見にいかなかったのだけれど、2、3日経ってから、甥っ子がぽつりと言った。
 「あ~、体育祭、最高に楽しかったなぁ。」
 「へえ、そんなに楽しかったんだ。何がよかったの?」

 「騎馬戦がさ、青組の大将が空手で全国何番っていうくらい強くって、ルールでは殴ったら違反なんだけど、審判が見てないとこで手を出してくるし。俺、馬でよかったよ。」
 「ただの暴言はオッケーだけど、名指しはだめなんだよ。名前を出して罵ったら減点なんだ。」
 「女子の竹取が、すっげえ迫力あった。1年の時は遠くで見てたけど、今年は近くで見たからさ。
 『どけ、てめえ。じゃまなんだよ!』とか言われた。俺、審判なのに…。こわかったぁ。」

 “竹取”というのは、グラウンドの真ん中に竹ざおが何本も並べられて、よーいどんで両端のスタートラインから竹ざおに向かって走り、引っ張りあって、どれだけ数多く自分たちの陣営に引き込めるかの勝負である。男子の騎馬戦に匹敵する女子の団体戦のメイン種目となっている。
 昨今、事故が起きそうな危ない競技は敬遠される傾向にあるみたいだけれど、甥っ子にとってはそういう非日常的な「危なさ」や「怖さ」がおもしろかったようだ。年に一度の怒号が飛び交う肉弾戦というのは、若いエネルギーを正々堂々と発散させるいい手なのだろう。
 大人だって、祭りで裸をぶつけあうのが好きだしね。
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by koharu65 | 2010-10-23 21:41 | 雑感

らんちゅう

 らんちゅうの話の続き。
 家には大きならんちゅうが一匹いる。水槽で飼っていて、父が世話をしている。近所にらんちゅうの愛好家がいるのだが、年を取って世話が大変になったのと、庭に娘さんの家を建てるので、数を減らそうとあちこちに分けていた。それを父が貰ってきたのだ。大人のらんちゅうを5、6匹貰ってきたのだが、次々と死んでしまって、とうとう一匹になってしまった。
 正直言って私はらんちゅうより流線型の普通の金魚の方が好きだ。らんちゅうの頭のコブがなんとも格好がよくない。尾っぽと泳ぎ方はきれいだけど。普通の金魚は、すっすっとまっすぐ泳ぐ。スピードがある。機敏である。だからゆっくり観賞できない。らんちゅうはのろのろしている。ゆったり優雅に泳ぐ。敵から逃げることなんか、はなから考えにないみたいだ。だからゆっくり観賞できる。でもやっぱり全体のバランスはそう美しいとも思えないので、らんちゅうの何がよくて愛好家たちはあんなに熱心になるのだろう、と思っていた。
 ところが、先日、名古屋の公園で見たらんちゅうたちは、とても美しかった。それはきっと公園のらんちゅうたちが選りすぐりのらんちゅうたちだったからだろう。
 ご近所の愛好家は、稚魚を何百匹と生やす。稚魚は真っ黒で、庭にしつらえた四角いプラスチックの池に十把ひとからげに詰め込まれている。黒い稚魚たちは大きくなるにつれて赤く色づき、それぞれ模様の出方が異なってきたり、ヒレや体の形が異なったり、だんだんと個性が出てくる。そういう見極めがつくようになると、いいらんちゅうだけを選別して残していくんだそうだ。
 「じゃあ、いいらんちゅうになるかどうかっていうのは、たまたまいい模様や色や形が出るかってことで、全くの運ってことなんだね?」
 「何百匹、何千匹と飼って、その中からいいものが出てくるのを期待して待つんだね?」
 むろん全くの偶然だけではなくて血筋があるのだろうけれど。
 先日見たらんちゅうたちは、そういう何万匹、何億匹の中から選びぬかれた精鋭たちだったのだ。私には前頭と大関の違いはわからなかったけれど、どのらんちゅうもとても美しく気品があるということだけはわかった。
 もうひとつ、気がついたことがある。私はいつも家のらんちゅうを水槽の横から見ているのだけれど、品評会ではらんちゅうたちは白いホーローの洗面器に入れられて、人の腰より低い位置に並べられていた。鑑賞者は真上かららんちゅうを眺める。真上から眺めるらんちゅうは、横から眺めるよりずっと美しい。らんちゅうは観賞の仕方までそのように定められて作られているらしい。
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by koharu65 | 2010-10-22 20:49 | 鳥、蛙、魚、犬、猫
 さて、昨日、HSK(漢語水平考試)を受けてきました。会場は名古屋で、当地からは新幹線で一時間半近くかかります。
 テストが終わって、感触は芳しくありません。前にもここに書いたように、苦手な語法の誤りを選ぶ問題はほとんど勘だけで選びました。それはまあ、ある程度予想はしていたのですが、最後の作文(書写)が上手く書けなくて参りました。1000字程度の長文を要約して400字ほどにまとめる問題です。これはどう勉強していいかわからなかったので、ほとんど練習していかなかったのです。長文読解はたくさんの文章をなるべく早く読む練習を一所懸命して、自分でも進歩が見られたと自負していたのですが、作文までは手が回りませんでした。そもそも作文というのは普段から文章を書き慣れていないとだめです。これは母語の場合も同じことが言えると思います。
 言い訳ばかりしていても仕方がありません。つまりは実力に応じた結果が現れるということでしょう。
 せめて、この試験のために勉強したことは決して無駄にはなってないと、自らを慰めたいと思います。
 
 会場のある駅にずいぶんと早く着いたので少しぶらぶらしようと、駅前の大きな公園に入ると、らんちゅうの品評会が開かれていました。
 らんちゅうが一匹ずつ入った白いホーローの洗面器がらんちゅうの年齢ごとに二列ずつ並べられていました。そして、そのひとつひとつに細長く黒い板が添えられていて、板には白い字で、東西の大関、前頭、小結などの位が書かれています。どのらんちゅうも、頭のコブがちょっと重そうだけれど、白と赤の模様の具合がそれぞれに違ってそれぞれにとても美しく、尾びれをゆっくりと優雅に動かして泳いでおりました。
 小結の地位を与えられたらんちゅうと大関の地位にあるらんちゅうの違いは、どういうところにあるのでしょうね?私にはわかりませんでした。皆一様に、真っ白なホーローの中に赤い模様をくねらせ、その様子が高い秋の空に映えて、目に鮮やかな印象を残しました。

 (“らんちゅう”という名前は、とてもらんちゅうらしいと思う。名は体を表すというように。)
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by koharu65 | 2010-10-18 22:24 | 中国・中国語

『北京的月亮』-阿牛

勉強はちょっと一休み。


『北京的月亮』-阿牛

*北京的月亮圆又圆 高高的挂在窗外的天边
我看着月亮想着你的脸
路要转几个弯 才回到你身边*

北京的月亮圆又圆 高高的挂在城外的山边
我看着月亮想着你的脸
还要越几重山 才回到你身边

~走不完的路长 数不完的孤单
一层一层山峦 就像你的臂弯
愿那黄色月亮 温暖你的脸
等那月儿弯弯 我回到你身边~

北京的月亮圆又圆 高高的挂在山的那一边
我看着月亮想着你的脸
你就像那月光 陪在我身边

*-* 反復
~-~ 反復

北京的月亮圆又圆  北京的月亮圆又圆 ・・・
当那月儿弯弯 我回到你身边

<日本語訳>

★北京の月は丸くさらに丸く 窓の外の空に高く高く掛かってる
月を見て君を想う
まだ角を幾つか曲がらなければ 君の元には帰れない★

北京の月は丸くさらに丸く 町の外の山に高く高く掛かってる
月を見て君を想う
まだ山を幾つか越えなければ 君の元には帰れない

☆たどりつけない長い道のり 数えきれない孤独
連なる山のひとつひとつは 君の腕のふくらみに似て
あの黄色い月は 温かな君の面影
あの月が弓のように細くなるまで 僕は君の元に帰れない☆

北京の月は丸くさらに丸く 山際に高く高く掛かってる
月を見て君を想う
君は月の光のように 僕に寄り添う

★-★ くりかえし
☆-☆ くりかえし

北京の月は丸くさらに丸く 北京の月は丸くさらに丸く ・・・
あの月が弓のように細くなったとき 僕はやっと君の元にたどり着く

                      <訳>小春日和

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by koharu65 | 2010-10-13 22:00 | 音楽

HSKまであと一週間!

 さて、HSK(漢語水平考試)まであと一週間となりました。
 締め切り直前まで迷いに迷って、結局ワンランク上の級に申し込みました。もともと受けようと思っていた級なら受かる自信はあったのに、せっかくだから背伸びしようと思ったのが間違いでした。後悔しています。問題によって運が良ければぎりぎり受かるかも、という程度です。
 キューキュー(汲々?)言いながら、問題集に取り組んでいます。
 特に語法の問題、「4つの選択肢の中から、文法的に誤りのある文を選びなさい。」という問題が10問あるのですが、ほとんど全滅。ぐうの音も出ません。
 選択なのでわからなくても勘で選べば当たる可能性もあるはずなのに、その勘がことごとく外れる。なんてこった。(>_<)
 まあとにかく精一杯がんばるしかないことはわかっているのですが。


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「こんな文章を書いてる暇があったら勉強しなさいね!ワンワン。」
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by koharu65 | 2010-10-10 18:46 | 中国・中国語

ナイーブな心を守るもの

 子どものナイーブな心には、若さというエネルギーが頼もしい味方として存在する。
 若さを失った大人のナイーブな心には、豊かな経験と知恵とが頼りになる味方となる。
 経験も知恵も身につかないまま若さを失った大人は、薄っぺらなプライドの殻に閉じこもる。
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by koharu65 | 2010-10-08 20:30 | 雑感

ひと夜かぎりの逢瀬


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双子の月下美人と
ひと夜かぎりの逢瀬の機会
濃厚な甘い香りが辺りに満ちて
重なる白のドレスが
月夜に冴える

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by koharu65 | 2010-10-07 21:36 |
<以下引用>
…アジアに限らず欧米も含め、今回の経済無差別報復がどれほどの対中不信感を引き起こしたことか、中国の人々は気づいているでしょうか。…
2010年10月6日付、朝日新聞16面より抜粋(主筆・船橋洋一)
<引用おわり>

 尖閣諸島問題で、外交的に押し勝ったのは中国であり、日本では日本政府の弱腰を批判する国内世論がはなはだしい。
 しかし、今回の事件の結果、日本国内において中国に対する不信感が大幅に上昇しただけでなく、国際的にも中国のイメージや信頼が大きく損なわれたことを考えると、私には、損をしたのは中国の方だと思われてならない。
 領土問題においては絶対に引かないという姿勢のアピールは必要だとしても、経済や民間の分野まで巻き込んだあからさまな威圧は、とても“不文明(野蛮)”なやり方だったと思う。中国は、自分たちが如何に“不文明(野蛮)”な国家だということを、世界に向かってアピールしてしまった。

<以下引用>

中国とのつきあいは、実利を旨とする。それは今後とも、追求していく。しかし、戦後、中でも国交正常化後、日本が中国に対して抱いてきた夢や理想やフロンティアの追求はひとまず棚卸しする。甘さを捨てて、期待値を下げ、保険をかけ、場合によっては損切りをする。中国とは礼を尽くし、節度をもって接する。水のごとき交わりをもってよしとする。しかし、戦略的互恵関係といった幻想は持たない。…

日米間のもめ事は、最後は同盟の枠内で解決できる事柄です。しかし、日中関係はそうはいかない。一つ、手元が狂えば転がり落ちる恐ろしさを秘めています。今回、「戦略的互恵関係」は全く機能しませんでした。…
同じく朝日新聞16面より抜粋(主筆・船橋洋一)
<引用おわり>

 日本はここ数年、中国と「戦略的互恵関係」を構築することによって、アメリカとの同盟関係をより緩やかに、日本がより独自の立場を取れるような方向へと導く策を練っていたのではないか。しかし、船橋氏に言わせると、それは“幻想”だったということになる。
 結局これで、日本はアメリカとの安保関係、同盟関係を強固にする方針を固めたようだ。もしかしたら逆かもしれない。日米同盟を強固にするために、或いは偶発的な事件が利用されたという可能性もなきにしもあらずと、個人的には想像するのだけれども。
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by koharu65 | 2010-10-06 22:25 | 雑感