過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

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北京・798芸術区

 その昔、お金のない若い芸術家たちが、閉鎖され打ち捨てられたからっぽの工場を安く借りて住んだのが、この北京798芸術区の始まりだったそうな。
 アトリエや工房など広い場所を必要とした芸術家たちにとって、住居としての設備に欠けた寒々とした倉庫で生活の不便さを耐え忍んだとしても、芸術への熱意の方がずっと勝っただろう。
 …というのが、私が聞いた話から想像したこの場所のロマンチックな始まり。てっきり、都会の真ん中からはじきだされた貧乏芸術家たちがやむにやまれず見出した居場所が、今日のように発展して社会に認められ正式な地位を獲得したのだと思っていた。
ところが調べてみると、798芸術区の公式サイトでも、ある日本の建築家の「北京・798」レポートにも、この地区は始めから「ギャラリーやアトリエとして利用され」てきたのだと書かれている。むむ、私のロマンチックな想像もちょっと色褪せてしまった。

↓798芸術区についてのわかりやすい説明はこちらからどうぞ。
http://media.excite.co.jp/ism/031/column.html

 それはさておき、おもしろいところがあるから行ってみよう、という話で、ここを訪れてみた。敷地がとても広いし、下調べもしていかなかったので、どこにどんなギャラリーや店があるのかちっとも知らない。タクシーを降りた後、ただぶらぶらと行き当たりばったりに右へ左へと見て歩いた。

 全体の感想としては、お天気のいい日に数人で、ものめずらしさに興じながら散策するには、おもしろいかもしれない。でも芸術的な価値とか意図とか或いは精神的なパワーといったようなものはあまり感じられらなかった。

 前述の「北京・798」レポートにこんな記述があった。
 今回、「798」を見てなにが面白かったのかという事を考えてみる。国営の軍事工場というスケールと明解な機能をもった建物群、それが不特定多数のアーティストやギャラリストに解放された時点で生まれた「ズレ」が面白さの要因だったのではないかと思う。

 798芸術区に足を踏み入れたときの異空間に迷い込んだかのような不思議な感覚はまさにこの理由によるものだと思う。だからこそ、いったんこの感覚を受け入れてしまえば、「ズレ」を「ズレ」と感じなくなってしまうのではないか。新奇なものは人々の目に晒され消費されることによって、ありきたりの風景に変わってしまう。

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 オブジェはどれも重苦しかった。私はもっと軽やかなのが好みです。
 「怒りを表すのは一番簡単だからね。」とは同行者の言。



 
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by koharu65 | 2011-11-28 21:06 | 中国旅行記

マーチに乗って

 今日はマーチに乗って、ユニクロまでお買物。
 帰りがけに見上げた空があんまり気持ちよかったので、運転席から1枚ぱちり。
 幾筋もの飛行機雲が交差して、空に紗の羽衣が掛け渡されたみたい。

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by koharu65 | 2011-11-27 22:13 | 雑感

だめな日本人

 もう過ぎ去った話題で恐縮だけれど、石原慎太郎東京都知事が、11月4日の定例記者会見で、東日本大震災で発生したがれきの受け入れに反対の声があることについて、次のように話した。
記者:「東京では昨日からがれきの受け入れが始まりましたが、持ってこないでくださいという抗議の電話やメールが3千件以上、え~、…」

(記者が質問を言い終わらないうちにかぶせるようにして)
石原知事:「ああ、みんな言うのよ。今、皆、簡単な憶測で。そんなこと言ったって、しょうがないじゃないか。みんなで協力しなかったら。放射能があれば別だけどさ。川崎なんかもね、それを識別せずにだね、いきなりああいうふうに言わないほうがいいと思うよ、私は。力のあるところが手伝わなかったらしようがないじゃないですか。みんな、もう自分のことしか考えないから、日本人がだめになった証拠のひとつだよ、そういうのは。何も放射能ががんがん出ているものを持ってくるわけじゃないんだから。測ってなんでもないから持ってくるんだから。東京だってばかじゃありませんよ。そりゃ。
黙れ、って言えばいいんだ、そんなもの。

 これを聞いて、ああ、石原慎太郎が根強い人気がある理由がわかるような気がした。この発言と同じように思う人々が、がれきの受け入れに反対して抗議の電話やメールを送る人たち以上にたくさん、いるだろうと思う。
 私自身も、抗議する人々の気持ちより、この知事の発言の方に共感する。

 この発言の主旨自体はとてもまともだと思う。まともなんだけれども、この人の困るところは、どうしても「日本人がだめになった」ってところに結びつけてしまうところだ。
 こうあるべきだと石原さんが考える理想の型にはまらなければ、日本人はだめなんだと言う。日本人全体がだめになった、昔の日本人は立派だった、立派でなければ日本人じゃない。まるで戦時中の「非国民」を指すみたいにね。
 こういう考え方は、私にはどうも受け入れ難い。

 日本人がだめであろうとなかろうと、政治家はやるべきことをやらなくてはならないし、かたづけるべき瓦礫はかたづけなくてはならない、…と思うよ。

 
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by koharu65 | 2011-11-26 20:50 | 雑感

再びTPPの話

 先日、TPPの話を書いたけれど、やっぱり生半可な知識ではだめだなぁと思った。書いた後またいろんな話を読んだり聞いたりすると、農業にしても米だけのことではないし、いろんな方面にさしさわりがあることがわかる。
 それにTPPのルール自体、アメリカに都合がいいのだとか、力関係で従わざるを得なくなるのだとか、TPPによって新しい枠組みを作ることによって安全保障なんかとも関わってくるのだとか…。世界というのはとっても複雑なんである。

 それでも結局は参加せざるを得なくなっていくんじゃないかなぁと予想する。
 きっと参加しないほうが、日本人にとっては楽なのだと思う。でも日本はこれから楽でいられなくなるような状況にいやおうなしに晒されていくのではないだろうか。
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by koharu65 | 2011-11-25 22:21 | 雑感

北京・天壇公園

 私が北京で一番好きな場所、天壇公園。

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写真のみ。


 
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by koharu65 | 2011-11-25 21:56 | 中国旅行記
 他に書きたいこともあるのに、旅行記がなかなか終わらない。まだ写真がたくさん残っているので、せめて写真だけでもアップしておこうと思う。

 鼓楼と鐘楼は時をつかさどる場所。ここも北京の中で私のお気に入りの場所である。特に鐘楼が好きだ。

「鼓楼」

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 たまたま太鼓の演奏が行われていた。一日に何度か、演奏されているようだ。
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 太鼓は全部で25張(はり)。ひとつが主太鼓で、あとの24張は、陰暦の24節気にちなんだものとなっている。24節気というのは、日本でもおなじみの例をあげると、春分夏至秋分冬至など季節の節目のこと。演奏していた太鼓はすべて複製品。当時の太鼓で残されているのは、ぼろぼろのこれ1張のみだそうだ。

「鐘楼」
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 鼓楼と鐘楼は一直線に並んでいる。鐘楼の鐘の下から向こうに見えるのが鼓楼。

 鼓楼も鐘楼もものすごく急で長い階段を登らなければならない。登るより下りる方が怖い。鼓楼を下りるとき、下から腰の曲がった小さなおばあさんが上ろうとしていた。その後ろからおじいさんが来て、「俺は上らないから。ここで待ってるよ。」と言う。チケット売り場の若い女の子が心配そうに覗きこみ、「下りる方が大変なのよ。昨日も怖くて下りれなくなった人がいたんだから。」と声を掛けていた。老婆はその忠告が聞こえていたのかいなかったのか、何のためらいも見せずに、ただ黙々と登り始めた。

 この付近には胡同めぐりの人力車がたくさん並んでいた。多すぎるほどの数。客引きもせずに、のんびり談笑している。こんなにたくさんいて、商売になるんだろうか、と不思議に思う。義妹に聞くと、会社に雇われてるんじゃないかな、と言う。
 こいでいる姿を見て、あんまり大変そうじゃないなぁ、と思っていたら、後で気がついた。電動アシストなんだ。人力車も汗水たらしてこぐ時代じゃないってことだ。
 そういえば、もう何十年も前、北京の道端で男がふたり、大きなシャベルを使って、汗水たらして大きな釜で甘栗を炒っていた。「あ~あ、金があったら自動で炒る機械を買えるのに。」と、ひとりが愚痴ると、もう片方が「そんな金があったら、もうこんな仕事しやしないさ。」と言い返してたっけ。はは。

 この後ここから歩いて南鑼胡巷へ。

 “南鑼鼓巷”は喫茶店やヨーグルト屋、アイスクリーム、小物、Tシャツなどちょっと変わったオシャレなお店が軒を並べている通りで、観光客も多く訪れるので相場が高いけれど、お土産を選んだりウィンドーショッピングするにはすごく楽しいお薦めの場所です。

 …という文章を去年の旅行記からコピーしてきた。去年より通りの様子がさらにこぎれいになったような気がする。義妹が、おしゃれにしすぎてもう胡同(路地、裏通りのこと)じゃないみたい、と情緒のない様子があまりお気にめさないようだった。地方から来た大学生の姪っ子を連れて来た時は、大喜びだったそうだけれど。

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 写真だけのつもりが、長々と書いたので、またまた時間がなくなる。旅行記はまだ終わらない。

 
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by koharu65 | 2011-11-24 22:19 | 中国旅行記

TPP

 TPP(Trans-Pacific Partnership環太平洋経済協定)について、よくわからないながらも関心を抱いている。

 新語時事用語辞典を参考にまとめると、
TPPは、加盟国の間で取引される品目に対して関税を原則的に100%撤廃しようという貿易自由化を目指す経済的枠組みである。
2006年にニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4カ国が発行させ、その後、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアが交渉に加わっている。
 というものらしい。

 おおざっぱに捉えると、今までよりずっと自由でオープンな新しい貿易のルールを作りましょう、その仲間に入りますか?ということだと思う。
 日本にとってその仲間に入ることが損か得か、立場によって意見が分かれるのは当然だ。今までのルールで得をしてきた人たちは、ルールが変わることで損をするから反対、逆の立場の人たちは賛成。損も得も立場によって変わる。どっちが正しいかなんて言えない。
 だとすると、決断は外交的、政治的な指針によってなされるべきなのか?つまり「バスに乗り遅れるな」と言ったような。

 …と思っていたら、ちょっとおもしろい話を見つけた。

 私は時々“村西とおる”という人の書いている日記を読んでいる。この人はアダルトビデオの監督で、ひと昔前ちょくちょくテレビに出ていて、その独特のしゃべり方が強く印象に残っていた。偶然見つけたネット上の彼の“日記”が大変おもしろく、的を得た話が多いので、定期的に読んでいる。
 最近、その日記にTPPについて書かれた文章があって、なるほどなぁ、と思った。

 彼の言うには、農協がTPPに反対するのは、今まで吸っていた甘い汁が吸えなくなるからであって、米農家にとって本当はTPPは大歓迎すべきものである、らしい。
 日本で食べられているようなおいしいジャポニカ米を、日本の米農家を脅かすほどの量を作れる国は、土地の条件からいって、そもそもないのだから、輸入によって脅かされるよりも自由な輸出によって得られるメリットの方がずっと大きい、のだそうだ。以下引用。
「農協」は前述した世界の米の状況など百も承知でございます。
百も承知なクセに楽して甘い汁を吸う味を忘れられず、TPPに反対し既得権益にしがみつこうとしているのでございます。

「農協」はありもしない宇宙人の襲来を叫んで人々の不安をあおり、金儲けの種にしているカルト集団のごとき「悪徳者の群れ」でございます。

(中略)

TPP加入は日本の農業を壊滅させるのではなく、日本の農業を飛翔させる最後のチャンスなのでございます。
引用おわり。

 これが本当のことなのかどうかは私には保障できない。でも本当だとすると、農家にとっては、TPPは経済的に決して損になることではないということになる。
 TPP参加によって損をするのは、古いルールの中で既得権益を得て濡れ手に粟の利益を得ていた人々、というわけだ。

 彼の文体は非常にコミカルで、小気味良く、例え話が上手いので、ついつい引き込まれて読んでしまう。必ずしもすべての内容に同感するというわけではないけれど。

 興味のある方は下記アドレスで、原文を読んでみてください。
http://blog.muranishi-ch.com/new/news/blog.cgi
 TPPについては、下記のタイトルで、二度にわたって書かれている。
 ・10数人の借り手を自殺に追い込んだ伝説のニコニコ顔の金貸し(2011.11.20)
 ・金満農家を狙い撃った「コモ樽」詐欺師(2011.11.12)

 (タイトルと内容が違うのは、後半、有料サイトで読むようになっているから。でも無料で読める分だけでも充分面白い。私は無料の部分だけ読んでいます。あんまり上品じゃない言葉も出てくるので、そういうのが嫌いな人には向かないかも。)


 安い農作物の流入による農業の打撃という問題のほかに、もうひとつ、TPPに関して負の要素として言われているのが、アメリカに主導権を握られる、という話だが、これもよく考えると、本当にそうなんだろうか?と疑問に思う。素朴に常識的に考えるなら、9カ国もの様々な国が参加するというのに、アメリカだけが得をするルールなんて決めることができるのだろうか。そんなんだったらどの国も参加しないだろう。
 これもまた“ありもしない宇宙人の襲来”を叫ぶ類かもしれない。
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by koharu65 | 2011-11-23 22:34 | 雑感

北京・午門から東華門へ

 午門まで来たら普通はそこから故宮を見物をするものだけれど、人混みの中を歩きたくなかったので、右へ逸れて門から外へ出た。
 すると遠くから高らかな歌声が。アーミーグリーンの制服を着た兵士たちが隊列を作ってよく通るテノールの声を響かせながら、今私が出てきた門をくぐり午門前の芝生の広場へと入っていく。兵士たちは広場に入って整列した後すぐに解散し、横にある建物に入って行った。終わりかな、と思いながらしばらく見ていると、また建物からバラバラと出てきて改めて整列している。その並び方がわりとぐずぐずしていて、きちんと並ぶまで少しずつあっちにずれたり、こっちにずれたり、にこにこ笑いながらやっていてなんだか楽しそうだった。皆、若い。整列し終わると、再び歌いながら行進し、さっきやって来た道を戻っていった。
 警備兵の交代の儀式だろうか。



 門の前にちょうど、遊園地の園内を回るような20人乗りくらいの電気自動車が止まっていた。東華門まで2元だという。東華門というのがどこだか知らないけれど、気持ち良さそうなので、乗ってみることにした。観光のカップルや親子連れで満員になったら出発。左手には故宮の高い壁、右手には水を湛えた水路が続く。その間を電気自動車は、とことこと、ゆっくり走る。他に車は走っていない。この電気自動車しか通行できないようだ。走りながら、一番前のお姉さんが水路の向こうに見える古い建物の解説をしている。言葉の端々が少し聞き取れるだけ。政府高官の住居だと言っているようだが、もしかしたら違うかもしれない。
 5分も走らないうちに車はあっけなく終点に着いてしまった。こんなに短かったんだ。ちょっとがっかり。

 以下の写真は車を降りてから東華門近くで撮ったもの。
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水路のほとりの情緒ある住居群

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故宮の壁と楼


 恒例(?)の結婚写真撮影に出会う。去年、天津でも遭遇した。
 女性があまりにも綺麗だし上手にポーズを取るので、もしかしたらモデルさんかもしれない。雑誌の撮影かな?でもそれにしては男性のほうはごつくてモデルには見えない。
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 この後、ここから歩いて、王府井へ出た。

  
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by koharu65 | 2011-11-23 16:46 | 中国旅行記

北京・天安門

 広場から再び地下道で長安街の下をくぐり、天安門前の歩道へと出る。
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 おなじみの天安門。
 テレビなどで、この上から国の指導者たちが手を振っている場面を見ることがあるが、入場料を払ってその同じ場所に上ることができる。
 チケットを買ってゲートに入ろうとすると、制止され荷物を預けるように言われた。少し離れたところに荷物預かり所があり、預かり料として2元を支払う。私の前の若い男性がバックパックを預ける際、中にパソコンが入っているか、と聞かれていた。若者が、入っている、と答えると、出して持っていくように言われる。どうしてだろう?理由はわからない。彼はバッグからノートパソコンを取り出し、手に抱えて行った。
 中国では時々、部外者にはよく理由がわからない規則があるので(でも理由はきちんとあるのだけど)、言葉がわからないと戸惑うことがある。(言葉がわかっても困惑することがある。)

 入場料15元(180円)+荷物の預かり料2元(24円)
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 これは、チケットの裏側。訳してみよう。
 左側の小さめの文字は、チケットが本物かどうか確認するための方法を説明している。
問い合わせについての説明
チケットを所持する者は以下のふたつの方法によって、チケットの真偽を確認することができる。
1.ネットで北京地方税務署のサイト(tax861.gov.cn)にログインして問い合わせる。
2.北京地方税務署サービスホットライン(010)12366に電話して問い合わせる。

 この“問い合わせについての説明”が書かれている部分の表側には、“領収書番号”と、銀色の部分を擦ると現れる“パスワード”が印字されている。多分、この番号を使ってチケットの真偽を確認するのだろうと思う。レストランや商店、タクシーなどで発行してもらう正式な領収書にはすべてこのようなナンバーが印字されている。

 メインに書かれている文章は以下の通り。(上の画像では切り取ってしまったが、右側には英文も併記してある。)
参観の注意事項
1、安全の確保のために、係員による安全検査にご協力ください。
2、拳銃(本物偽物)、弾薬、規定の刃物、ライター及び可燃物危険物の携帯は厳禁です。
3、天安門のイメージを損なうような各種広告宣伝物、筆記具、印刷物を携帯して参観しないでください。
4、バッグ、飲み物、食品や水など貴重品以外のものは指定の荷物預かり所に預けてください。
5、参観時はタバコを吸わないこと、痰を吐いたりゴミを捨てないこと、自ら進んで環境衛生を守りましょう。
6、柵や塀に登らないこと、文化財を大切に、貼紙や落書きをしないこと、大広間内は撮影禁止です。
7、酔っ払い及び身なりの整っていない者の参観をお断りします。

 訳していて、気がついた。パソコンは貴重品だから、荷物預かり所で預かることができなかったんだ。
5番の原文に“自觉维护环境卫生”(自覚的に環境衛生を守りましょう)という文があるが、この“自覚”という言葉を街頭の標語や公共の場でのアナウンスでよく見聞きした。「自ら進んで、意識して、積極的に、自主的に」という意味である。最近流行の掛け声なのかな。
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天安門の上の通路

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大広間の隣の展示室にて。
 皆すごく熱心に建国以来の歴代の首脳たちの写真を眺めていた。激動の歴史を感じる。

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天安門の上から眺める天安門広場。お天気が良かったらよかったのだけど。

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広場とは逆側の故宮の方向。

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天安門から降り午門へと向かう間に土産物屋が並ぶ。

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おもちゃのデモンストレーション。

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デモの効果満点。はい、ひとつお買い上げ。

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紫禁城(故宮)の南側入り口、午門の前。



つづく。


  
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by koharu65 | 2011-11-20 20:21 | 中国旅行記

淀んだエネルギー

 先日、宗教団体のことについて少し触れたら、オウム真理教のことを思い出した。ちょうどもうすぐすべての裁判が終わるとのことで、朝日新聞で、連載を組んでいることもある。
 私は、他人の命にせよ自分の命にせよ暴力的に命を絶つことを許す教義を持つ宗教は、本来必要とされる宗教の精神から外れる歪んだものだと思っている。
 宗教とは、人が生きる上で付き物の生老病死の苦しみや或いは社会から受ける軋轢や苦悩を、精神的に救ったり和らげたりするためにあると思う。そうして和らげられた精神を社会にフィードバックしていくことが、社会を変えていく手段ともなるのではないだろうか。

 一方で、歪んだ教義を持つ宗教が生まれる社会的背景も見過ごせない。
 オウム真理教事件も、多くの被害者が、裁判によって明らかにされない秘密にもどかしさや憤りを感じているようだ。なぜ多くの真面目で優秀な若者がテロ行為に走り、なぜそのために多くの人が犠牲にならなければならなかったのか、その根本的な原因は今でもベールに包まれたままだ。
 (もっとも、裁判というのは人を裁く場所、量刑を決めるための場所であって、真実を追究する場として期待するのはそもそも無理な話なのかもしれない。)

 心に抱える不満や怒りや葛藤をまっとうな健全な形で対象に訴えることができないとき、淀んだエネルギーは出口を求めて渦巻き、マグマのように力を蓄えながら、容易に歪んだ方向へと誘導される。そして、そういうエネルギーをたばねて利用しようとする組織や勢力が現れる。
 社会や権力の圧力が人の心に暴力的にのしかかってくればくるほど、それに応じて反発する暴力的な力が返ってくるのかもしれない。
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by koharu65 | 2011-11-20 18:16 | 雑感