過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

総理大臣という係り

2012年7月2日の『5時に夢中』より

ふかわりょう 「マツコさん的には、今後新たなリーダーが現れるとしたら、どういった方に務めてほしいですか?」

マツコデラックス「いやあ、私はリーダーは日本にはもう不要だと思っているので。」

若林史江 「どうしたらいいの?」

マツコ 「いや、だから、その、リーダーじゃなくていいのよ。
 もう係りよ。総理大臣という係りがいるだけで。
 その、リーダー、そのファッショ的なさぁ、今、橋下さんみたいな、特に不景気だと、そういう、なんかもう、そういう人にすがってしまう形というのができてしまうから、その危険性みたいなものは、国民ひとりひとりが感じていないと。
 こういうときに誰かにすがってしまうというのは、とてもある意味危険な部分を秘めてるよっていう、もっとひとりひとりがしっかりしてやっていきましょう、っていう考え方にシフトしていかないと。」


2012年7月5日 朝日新聞より(平田オリザさんへのインタビュー記事)

――強いリーダーを求める声が強まっているのも、社会に対話がないからなのでしょうか。

「私は、今後の日本のリーダーに必要な能力は二つあると考えています。ひとつは『聞く力』。結果論かもしれませんが、小渕恵三さんにはその力があった。鳩山さんも実はそうで、大平正芳―小渕―鳩山は似ているとよく言われます。少しひ弱な印象があるので、リーダーシップと言われたときに思い浮かべるものとは少し違うかもしれませんが、対立を恐れずに自分の意見を堂々と述べることが苦手な日本人の、日本型リーダーシップとしては、そちらの方が有効だと思います。」

「もうひとつは、弱者の文脈を理解する能力です。これまではリーダーシップ教育というと、論理的にしゃべるとか、クリティカルシンキング(批判的思考)とか、欧米直輸入の手法が重視されてきた。しかし本当は、論理的にしゃべれない人たちの気持ちをくみ取る能力の方が大事なのではないでしょうか。」

「原発問題を例にとれば、官僚は、再稼働に反対する人たちは論理的ではないと思っている。しかし、そうだとしても、じゃあなんでそんなに反対するんだということに思いをはせることができるのが、リーダーシップだと私は考えます。」


--------(引用おわり)-------


 マツコデラックスの言っていることと、平田さんの言っていることはたぶん同じようなことなんだと思う。
 マツコさんの「総理大臣という“係り”でいい」というひと言は、感覚的にとてもわかりやすく、胸に届く。本当にこの人はすごい人だなぁと思う。



小春日和日記もよろしく。



 
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by koharu65 | 2012-07-05 21:58 | 雑感