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過去を振り返れば羞恥心に苛まれ、未来を想像すれば不安に襲われる。ただ道を踏み外さないように、足元だけを見つめて一歩一歩進むのが精一杯。だからせめて足跡を残そう。


by koharu65

親の務め

 10月26日付けの朝日新聞天声人語で次のような文章を読んだ。数日前に偶々私が考えていたことと一致していて、興味深く思った。

 以下、天声人語より一部を抜粋
 個性派の俳優で昨年亡くなった岸田今日子さんは、風変わりな子どもが好きだった。ほかの子とテンポが合わないような子がいるとうれしくなってしまう。随筆にそうつづっている。
 ところが自分の子が生まれると、勝手が違った。「早くご飯を食べなさい」「宿題はしたの?」。わが子が仲間はずれにはりはしないかと気にかかる。今や、ただいの大人になってしまったのだろうか――筆づかいからは深い溜め息が聞こえてくる。……
 
 この10日あまり、二人の姪の世話をしていた。
 夜は9時半には子どもたちが眠りに着くようにしなければならない。9時にベッドに入って本を読む。8時にはお風呂に入れなければ。宿題は夕飯前に済ませるように。けれど時々夕飯後になって、「あ、日記がまだだった」などど言い出す。朝は7時半に家を出るから、ぎりぎり7時には起きないと朝ごはんが食べられない。上の子はなかなか起きない。6時半から朝食の支度の合間を縫って、「起きなさい」と何度も声を掛ける。
 常に時間に追われ、命令している。「何やってるの?」「漫画は置いて」「宿題は?」「早く早く」。ぐずぐずしていたら何もかも間に合わない。
 ようやく、二人の世話から解放されるというその日の夜、下の子が「ねえ、くすぐって」と言うので、くすぐり合いっこをして遊んだ。身をよじってけらけらと笑う子と一緒になって寝転がって対等に遊んでいる自分にふと気付く。世話をする立場じゃなければ、こんなにも楽しく子どもたちと遊べるのに。その時、お風呂に入れる時間も寝る時間も私の念頭にはなかった。
 食べさせて、寝させて、勉強させて、親は子どもを世話しなければならない。立派な大人に育て上げなければいけない。親が子どもの目線で物事を眺めるというのはなかなか容易なことではない。

  我看了10月26号的朝日报纸的天声人语感到很有意思,因为几天前我刚刚有过同样的想法。

  下面是其天声人语的一部分;
去年去世的个性派演员岸田今日子曾经很喜爱那些与众不同的孩子。她在自己的随笔里写道,一遇到那种和其他孩子步调不一致的孩子就感到高兴。
然而,一旦有了自己的孩子,情形就不同了。“快点儿吃饭呀!”“写作业了吗?”还担心自己的孩子会不会被小朋友欺负受到排挤。如今,怕是自己也不过一个普普通通的成年人罢了。——从岸田的文字里,似可耳闻她那深深的叹息声。
(以上引用了“贯通日本语论坛”上的译文)。

  这10天左右,由我来照看两个侄女。我目标是晚上9点半让孩子睡觉。9点上床给她们读书。8点多应该洗澡。作业应该在吃晚饭之前做完。有时她晚饭后突然想起来“哦!还有日记没有写完”。早上7点半出门,所以至少7点让她们起床,要不就没有时间吃早饭了。老大怎么都起不来。我从6点半开始一边做饭一边叫她几次 “起床吧!”。
  我总是在赶时间,发号施令。“在做什么呢?”“别看漫画了!”“作业做完了吗?”“快点!”。如果磨磨蹭蹭的话什么都赶不上。
  终于在我卸下保姆的重任的那晚,因为老二跟我说了“你挠我痒痒吧”,我胳肢她和她玩闹起来。她笑得前仰后合。我忽然发现只要我一旦卸下了保姆的担子就能和她们玩得非常开心。那时我脑子里一点没有洗澡的时间、上床的时间什么的。
  让孩子吃饭、睡觉、学习等,母亲总得照顾她们,有义务好好培养孩子,希望她们成长为优秀的青年。与此同时,还要顾全孩子们的意愿和感情就不太容易了。
by koharu65 | 2007-10-27 00:00 | 雑感