石臼を挽く
2007年 11月 01日
愛情の実が石臼で挽かれていく
一粒 二粒
ごりごり ごりごり
愛情の実が磨り潰されていく
三粒 四粒
ごりごり ごりごり
磨り潰された実は
この不毛の地に振り撒かれ
鍬も入らぬ硬き大地の上で
いまだ恵みの雨を待つ
雨が訪れたとて
時すでに遅し
磨り潰された実から
芽は出ぬ
石臼は反復、
石臼は労苦、
石臼は磨耗、
その石臼を挽くは
この私の手
愛情の実が磨り潰されていく
ごりごり ごりごり
残りの実の数を密かに数える
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書いてる途中で、なんだか夜中に包丁を研ぐ山姥かもしくは番町皿屋敷みたいだなと、思ったりしました。
そういえば、石女(うまずめ)という言葉もありますね。